1月13日未明の午前2時40分、船越8丁目の住宅に、酒に酔った米兵が侵入するという事件が起きました。夫の帰りを待つ女性がひとり、どんなに怖い思いをしたことでしょう。
米軍は、繰り返される米兵犯罪の再発防止策として、昨年の秋から、外出禁止令・飲酒禁止令を敷いていますが、沖縄に限らず、これが何ら功を奏していない実態が、ここ横須賀でも示されたのです。
外出した米兵が時間どおり戻ってきたか点呼を取るでもなく、単に基地内掲示板に禁止令の張り紙をする、教育をするという程度では、単なるポーズ。とても、本気で取り組んでいるとは言えません。
市長には、今回、このような、あってなきがごとしの外出禁止令・飲酒規制令などではどうにもならないという事実を重く受け止めた対応が求められたにもかかわらず、
市長が取った対応とは、相も変わらず「再発防止と規律徹底を」、それも、みずから発するのではなく、基地対策課長から、しかも、口頭で申し入れさせただけ、という、軽い扱いのものでした。
こういうときにこそ、基地周辺地区安全対策協議会を速やかに開き、かんかんがくがくの論議をすべきではないでしょうか。今回事件を起こした2等兵曹という位の米兵にも、外出時の同行体制をとらせることも論議すべきです。(現在、外出時の同行体制を敷いているのは、3等兵曹以下のみ)
12月26日、市長は、外務省と防衛省に副市長・政策推進部長を出向かせ、12月19日に開かれた基地周辺地区安全対策協議会や基地周辺の商店主らの意見を伝えるという間接的な形ではありますが、事実上、禁止令の規制緩和を求めました。
しかし、それから1か月も経たないうちにこのような事件が起こったのです。
何があろうと、市民の命を、何が何でも最優先に守らなければならない、市長の職責を軽んずる行為だったと、私は思います。
写真は、1月4日の賀詞交歓会にて。参院の予定候補者はたの君枝さんと。記事とは関係ありません。
新春から、写真とはそぐわない、こんなことを書かなければならないのは、とても残念ですが、書かずにはいられません。