これが、木下憲司議員より提案された意見書案です。
これに対し、井坂新哉議員が質疑を行い、私を含む4人の議員が反対討論を行いました。
以下は、私が行った反対討論の全文です。
日本共産党のねぎしかずこです。
私は、意見書案第13号「漁網受け入れに関する意見書案」に、会派を代表し、反対の立場から発言いたします。
まず私たちは、震災瓦礫の受け入れに関し、被災した地元で処理できるものは処理を進めることが基本であると考えます。どうしても処理できない問題に限って、受け入れ自治体や住民の理解が得られる範囲で初めて検討されるべきものと考えています。
さて、今回問題になっている漁網の受け入れについては、昨年の震災がれき受け入れの問題の延長で出てきている問題です。
昨年12月の知事の発言は、地元町内会と結んだ協定書や住民の意向をないがしろにしたもので、それまで根強くあった県に対する不信感をより増大させたことは言うまでもありません。
その後、震災がれきの受け入れについて多くの議論を呼び、地元町内の方がたもその対応に苦慮してきたところです。
そのような中、12月22日に大楠連合町内会は、住民意向調査の結果を発表し、その意向調査に基づいて受け入れ反対の決定をしました。
復興支援のお気持ちは強く持たれながらも、県や県知事に対する強い不信感を払しょくできないという状況のなかで出された結論はたいへん重いものであり、それを覆すような行動は議会がとるべきではありません。
復興支援というのは、決して漁網の受け入れだけではありません。他の支援策を考えることのほうが大切と思いますので、意見書案には賛成できません。
以上で、反対討論といたします。
その後、ひとりひとりが、賛成票(白色)反対票(緑色)と書かれた札を檀上の箱に投じる採決が行われました。
白色の札を投じた議員は、
伊東雅之・杉田惺・青木哲正・伊藤順一・岩﨑絵美・加藤眞道・西郷宗範・松岡和行・山下 薫(以上9名・新政会)
岩沢章夫・室島真貴子・板橋衛・鈴木真智子・土田弘之宣・石山満・関沢敏行(以上7名・公明党)
木下憲司・田辺昭人・高橋敏明・青木秀介・大野忠之・渡辺光一(以上6名・自由民主党)
神保 浩・はまのまさひろ・矢島真知子・嘉山淳平・永井真人(以上5名、無所属クラブ)
緑色の札を投じた議員は
芳賀親男・角井基・伊関功滋・長谷川昇・山本文夫(以上5名、研政)
井坂新哉・ねぎしかずこ・大村洋来(以上3名、日本共産党)
上地克明・一柳洋(以上2名、ニューウィング横須賀)
小林伸行・藤野英明・山城保男(以上3名、無会派)
賛成27 反対13で、意見書が可決となりました。