まずは、横須賀から中東派兵されている海上自衛隊護衛艦《たかなみ》の艦内でのコロナ感染が心配です。
国会では、日本共産党の穀田衆院議員が、4月3日、この問題を取り上げたところです。
答弁は、「PCR検査の体制が《たかなみ》には無い」としながら「大丈夫だ」というもので、これでは、ますます心配です。
留守を預かるご家族も、コロナで大変心細い毎日ではないでしょうか。
一刻も早く横須賀のご家族のもとに自衛官を返してあげるためにも、速やかな撤収を求めます。
第一、国連のグテレス事務総長が3月23日「世界のあらゆる場所での即時停戦」を呼び掛け70か国が支持しているように、軍事がどうの、という時ではないでしょう。
軍事費も、コロナ関係にまわすべきです。
そして、3月28日時点で横須賀基地の米軍人5名がコロナ感染と発表されました。
しかし、それ以降、米海軍は公表していません。31日から、米国防総省が、個々の基地ごとの感染者数の公表をやめたからです。
米軍基地で働く従業員も大勢いる、そして、基地外居住の米兵もいる横須賀にとっては、明らかにしてもらわなければなりません。軍事機密などと言って公表を伏せる場合ではありません。
ところで、3月28日までの5人の感染者のうち、基地外居住をしていた米兵もおり、米軍から市内での行動履歴の情報提供を受けて、市の保健所が濃厚接触者の追跡を行ってきました。
市は、引き続き、「米軍に情報提供を要請している」というものの、「米軍の協力を」仰ぐ、という、あくまでも待ちの立場でしかありません。
今回のコロナ問題でも明らかなように、市の権限が及ばない米軍基地が横須賀にあること自体が問題です。
米軍様にお伺いを立てるのではなく、国民が主人公になる政治の刷新が、この問題でも必要です。
きょう、全国組織である安保破棄中央実行委員会が防衛省・外務省への政府要請を行うということで、日本共産党横須賀市議団の大村洋子議員も横須賀からその場にかけつけているところです。
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【穀田衆院議員のホームぺージより】(一部のみ抜粋)
4月3日、外務委員会が開かれ、「新型コロナの感染拡大と自衛隊の中東派遣について」質問しました。
たかなみ」には、新型コロナウイルス検査体制はなく、狭い医務室のみしかなく、隔離するためのスペースもないことが初めて明らかになりました。
私の質問に対し、政府の渡辺孝一政務官は「検査に必要な装備等は搭載されておらず、実施できる体制はない」と答弁したことで、コロナ検査体制整備がされていないことが、重大問題として発覚しました。
渡辺政務官は「相手国との関係があるため答弁は差し控える」と繰り返したうえに、「報告は受けていないが、コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにしっかりしたプランになっているという報告は受けている」と答弁。
この珍答弁には、会議室で失笑があちこちで洩れる始末でした。
最後に、まともな対策がされないまま自衛隊部隊を中東に送り出した政府の責任は重大であり、到底、許されない」と強く指摘しました。