(台風15号で損壊した鴨居保育園。9月13日、大村洋子議員が視察の際、撮影)
これまで私たち市議団は、市内の公立保育園の視察を続けてきました。
雨漏りでバケツの出動が日常茶飯事だったり、床がかしいでいるせいか網戸が閉まらず隙間テープでしのいでいたり、と、
およそ、小さなこどもたちを大事にお預かりしなければならない施設としてあるまじき実態で、議会でもたびたび取り上げてきました。
そして今度の台風15号による鴨居保育園の損壊は、その実態を誰の目にも告発するものとなりました。
いま、鴨居保育園の園児たちは、損壊を免れた増築部分とお隣の鴨居小学校3教室で保育を受けていますが、新園舎を早く新築しようとの提案議案が10月21日の臨時議会で可決され、これから新築に向けて進んでいくことになりました。
この議案が審査された教育福祉常任委員会の委員である日本共産党市議団の大村洋子議員のブログ
http://yoko.jcpweb.jp/archives/2213
に書かれているように、築40年以上の公立保育園がゴロゴロ!
今後、築53年であった鴨居保育園の二の舞にならないとも限りません。
もう多少の改修をしたところで、持ちこたえられるという段階ではないのです。
放置してきた歴代の市長からの失政と言わなければなりません。
そして同時に、公立保育園には補助金を減らし民営化を誘導してきた国のあるまじき失政です。
市も国も、公立保育園は民営化されるまでそのまま立ち枯れてもしょうがないと目をつぶることなど、あってはなりません。
「わざわいを福」となすべく、
これを機会に、他の公立保育園にも抜本的な対応を強く求めていきたいと思います。
今は、様々なジェンダーの保育士さんが働いています。
これを機会に、女性トイレ・女性更衣室だけでなく、だれもが気兼ねなく働ける設計にするなど、
新しい保育園の在り方を発信できるようなものにしていけたらと思います。
公立保育園を安易に民間に任せず堅持する意義は、こういうところにもあるのではないでしょうか。