このヘリポート計画は、防衛省によれば、昨年の夏頃から、近隣の町内会長・横須賀市・市教育委員会などには説明してきたとのこと。
しかし、騒音等、広い範囲に影響する問題であるにもかかわらず、肝心の、広範な住民には知らされてきませんでした。
今年の3月になって一般住民への説明会が開かれ、やっと私も知るところとなり、この問題に取り組んできたところです。
まだまだ、広範な住民には詳しく知らされていない状況ですので、これまでの私の取り組みも含め、お知らせすることにします。
【これまでの経緯】
防衛省は、海上自衛隊・自衛艦隊司令部の裏手にあった関東自動車工業跡地を購入し、そこへ様々な司令部施設を集約、海上作戦センター(船越新庁舎)をつくることを決め、着工に入っています。
これに対する地元説明会は2年前に行われていますが、今年3月17日に、今度は、そこにヘリポート(場外離着陸場)も設置したいとの説明会が開かれました。
ヘリポートの必要性について防衛省は、「緊急時や災害時の際の即応性を確保するため」 とし、既設の自衛隊横須賀地方総監部のヘリポートでは、「災害時に周辺道路状況により車両の移動が確保できないかもしれないため」 と説明しています。
私、ねぎしかずこ は関係住民からの報告を受け、さっそく日本共産党国会議員とも連絡を取り、4月23日、防衛省から聞き取りを行い、住民の不安や意見を伝えながら、疑問点の情報の開示を求めてきました。
また、6月7日には市議会で一般質問を行い、市長・教育長に、住環境や教育環境が損なわれることのないよう、求めました。
その上で、船越へのヘリポート設置計画は撤回すべきものと考え、お知らせする次第です。
下地図中、H は、ヘリポー設置予定地(3月17日の住民説明会で防衛省から提起された候補地)
上の地図上の①から撮った写真。道路をはさんで右手に海上作戦センター(建設中)。左手に田浦中
上の地図上の②から撮った写真。田浦中の敷地内にあるモニタリングポスト付近から、眼下に海上作戦センター(建設中)
【撤回を求める理由】
撤回の理由 その1
・大勢のこどもたちが日中の大半を過ごす学校のそばに危険と騒音をもたらす施設をつくるべきではない!
――防衛省からの聞き取り(上の記事と写真)でも、「学校から150メートル範囲内にこのような施設はあるのか」の質問に防衛省は「全国どこにもない」と認めました――
・背後には、船越町・浦郷町・浜見台など、住宅密集地が連なっている!
――ヘリコプター事故の大半は離発着時に起きています――
撤回の理由 その2
・既設の逸見のヘリポートで十分間に合う!
―――住民説明会で、防衛省は、災害時には道路が渋滞し役立たないからと説明しているが、現状は水路(下の地図)も利用しており、距離も3キロほどで、災害時でも何ら支障はないこと。