なお、2014年11月28日に行った、私の一般質問での市長との質疑を、以下、掲載します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
、(この問題を取り上げた部分のみ、市議会議事録より抽出)
◆1番(ねぎしかずこ)・・・・・・・・・・・・大きな2つ目の質問です。
防衛大学校がF-15ジェット戦闘機を使って、市街地上空を航空ショーまがいの低空急旋回をし、市民に多大な恐怖を与えたことについてです。
防衛大学校は、これまでも、開校祭の祝賀飛行と銘打ち、軍用機を走水の防衛大学校中心とした横須賀市の市街地上空で飛行させてきました。2011年にはブルーインパルスが飛行しました。このときには、ブルーインパルスの演技飛行中に民間の飛行機があらわれ、一旦空中で待機するというハプニングが起こりました。そして、燃料切れを回避するため演技を中断、引き上げたと聞いております。
今回は、11月8、9日の両日が開校祭でしたが、それに先立つ5日、9日の本番に向けての予行だとして、F-15戦闘機2機が市街地上空を飛行しました。
そこで伺いますが、5日の飛行について、F-15戦闘機は何機で、どこから飛んできて、どこへ行ったのか、そしてどのような飛行をしたのか、後日確かめられたのでしょうか。5日の飛行に関して、市への苦情の件数はどれぐらいで、どのような苦情が寄せられたのでしょうか。また、一番遠くからの苦情はどこからで、その内容はどのようなものであったのでしょうか。また、警察、防衛大学校などへの苦情の件数はどれくらいで、どのようなものであったか把握しているのでしょうか。
市は、この事態に、住民への配慮や事前周知、市への速やかな情報提供を防衛大学校に申し入れたとのことですが、祝賀飛行の実施の是非については言及しておりません。事前に知らせてくれれば、また少し配慮すれば行ってもいいというわけではないと私は思います。いきなり勝手に始めるということは大問題で、論外ですが、市民の頭上で軍用機を使って航空ショーのようなものをするというそのものの是非こそ、この事態を契機に問い直す必要があるのではないでしょうか。
広範囲に甚大な被害を与えかねない飛行については、市民の平穏な生活と命を守るため、二度と行わないでくれと市が意見することが必要と私は思いますが、市長はどういう認識をお持ちでしょうか、伺います。
開校祭の当日、F-15は、5日に実施したような旋回を取りやめ、防衛大上空通過後、向きを変え、引き返したようですが、原子力の核燃料製造工場がF-15の速度からすれば至近距離に立地しています。住民への配慮というならば、この問題を取り上げる必要があるのではないでしょうか。
その近辺を往来する飛行は配慮すること、すなわち一番の配慮は飛行しないことですから、やはり今後そのような飛行はやめてもらうことが必要と思います。市長の見解をお示しください。
◎市長(吉田雄人) ・・・・・・・ 次に、原子力施設付近の上空の飛行はできる限り避けさせるという措置から防衛大学校によるF-15ジェット戦闘機の訓練飛行に対する警察、防衛大学校などへの苦情件数等までの5問の御質問については、渉外担当部長から答弁いたします。
次に、市民の平穏な生活と命を守るため、広範囲に甚大な被害を与えかねないような飛行や原子力の核燃料工場が立地する近辺を往来するような飛行をやめてもらうことが必要であるという御指摘については、あわせて回答させていただきます。
防衛大学校に対しては、大きな市民が不安を覚えていることを伝え、地域住民への配慮、安全の徹底、飛行予定等の地域住民への周知の徹底、市への事前情報の速やかな提供を申し入れたところです。
◎政策推進部渉外担当部長(中野愛一郎) 私からは、8点の御質問についてお答えいたします。
・・・・・・ 次に、防衛大学校が11月5日に行ったF-15戦闘機の飛行訓練について、戦闘機の数、飛行ルート、飛行方法について後日確かめたのかとの御質問をいただきました。
同日、基地対策課より防衛大学校に申し入れを行い、翌日には、防衛大学校の総務課長が来訪し、謝罪とともに説明を受けました。説明によると、百里基地からF-15戦闘機が2機飛来し、高度360メートルを飛行し、複数回旋回した後、百里基地へ戻ったとのことです。
次に、今回の訓練に関する市への苦情件数や内容について、また、一番遠くからの苦情の場所や内容について御質問をいただきました。
今回、市役所全体に寄せられた苦情及び問い合わせ件数は92件です。内容については、戦闘機が飛んでいるが何かあったのかという問い合わせと、事前に市民に周知すべきという御意見が多くありました。
防衛大学校からの距離で見ますと、浦郷町の方からの問い合わせが一番遠くからのものでした。内容については、何か音が聞こえるが原因は何かというものでした。
次に、警察や防衛大学校などへ苦情件数や内容について把握しているかとの御質問をいただきました。
苦情問い合わせ件数は、警察へが14件、防衛大学校へが72件と聞いています。その内容については、大きな音で驚いた、飛行予定など市民に事前に知らせてほしいなどが主な内容であったと聞いています。
◆1番(ねぎしかずこ) それでは、一問一答に入っていきたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・ それから、先ほど防衛大学校のF-15戦闘機の高度が360メートルというふうに聞いたのですが、東京タワーがたしか333メートルですよね。大体東京タワーのてっぺんぐらいの高さを飛んだわけです。
それで、普通の航空機が一番安全に飛ぶのは大体1万メートルだと言われているのです。それに比べたら非常に危険なところを飛んでいると。ですので、航空法で、最低航空高度というのが定められているのです。規則でもそれにのっとって、やはりその飛行機から水平で600メートルの範囲の下にある一番高い障害物までの高度は300メートル置かなければいけないという、こういう規則もあるわけなのです。今回抵触していないとは思いますけれども、本当にすれすれだったのではないかなと思うのです。これに対して検証などはなさっているのでしょうか。
◎市長(吉田雄人) 市が検証すべき立場にあるとは考えられませんが、いずれにしましても、突然の飛来でもありましたし、市民の皆さんの生活の安寧を著しく妨げた事案であるというふうに私も思っていますので、これについては、先ほど渉外担当部長が答弁したように、防衛大学校のほうにはしっかりとした申し入れを行い、先方から謝罪を受け、今後このようなことがないようにすると、そういった説明をいただきました。
◆1番(ねぎしかずこ) 私が要求しているのは、もう飛ばないでほしいということなのです。それに対しては市長はいかがおっしゃいましたか。
◎市長(吉田雄人) 飛ばないでくれということまでではなくて、やはり地域住民への配慮を初めとして、安全性の徹底であるとか、飛行予定地の周知徹底、そしてまた騒音等についてよく配慮していただきたいと、そのような申し入れを行ったところです。
◆1番(ねぎしかずこ) 平時といいますか、普通の日常生活を営んでいる中で、どのような理由であれ、軍用機、しかもF-15みたいな世界に名立たる戦闘機、そういうのが飛ぶということ、低空で旋回して、今回は本番では旋回は取りやめたものの、やはり飛ぶことに変わりなければ、私は市民の不安は消えないと思いますが、それでもやめろとは言えないのですか。
◎市長(吉田雄人) 法律上、違法な飛行ではなかったということですので、基本的には飛行するなとは言えないと思っています。やはり繰り返しになりますけれども、本当に日常生活を壊すような騒音であり、かついきなりの事前の周知のない飛来であったということについては、私も大変遺憾に思っていますので、同様の飛来は今後繰り返されるべきではないと考えています。
◆1番(ねぎしかずこ) やはり繰り返しになりますけれども、横須賀は特に核燃料製造工場があると、そういう特殊性もありますし、市長が災害救援というならば、防災ヘリやドクターヘリもある。そういう中でこういう世界に殴り込みをかけるオスプレイや祝賀飛行というのですか、そういうものをやはり私は飛ばしてはならないと思います。
本当に市民の安全というのを突き詰めていけば、そこに行かざるを得ないと思うのです。幾ら配慮して、配慮してといっても、落ちるときは落ちるのです。そこをやはりよくわきまえて、本当に市民のために頑張っていただきたいと思います。