鶴久保小、0・75マイクロシーベルト検出を受けて、
急遽、側溝中心の放射線量測定が全市立学校73校で行われることになり、現在、12校で測定済みです。測定結果はこちら。http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8140/sokutei.html
このきっかけとなった鶴久保小での高い放射線量の検出は、いつ?誰が?どんなふうに?? の疑問については、私の10月25日・26日付のブログで、おおざっぱにお伝えしたところです。
24日、不入斗公園を背に、小学校の体育館方面を、私が撮った写真です。
鶴久保小学校のブルーのフェンス 沿いの歩道を歩いていると、黒々とした土の帯が、フェンス内のすぐ脇に、長く連なっているのが目に飛び込んできました。
フェンス沿いにそれを見下ろす、測定に参加したお仲間の3人(真ん中は、ねぎしかずこ事務所・所長)。
「放射線量測定中」 ののぼりを見て声を掛けてきたご近所のかたが、「そういえば、夏に、学校で側溝の清掃をしていましたよ。そのときの残土では?」 と教えてくれ、合点がいきました。
25日、市民安全部危機管理課職員による再測定に立ち会ったとき、一緒に立ち会った校長先生から、この点に関し、
「教育委員会から 放射能の影響を鑑みて側溝清掃をするようにとの通達文があり、8月、用務員が清掃した。その際の清掃の仕方や、汚泥の移動場所について指示がなかった為、通常の清掃通り、清掃時の土を置く場所である体育館わきに、汚泥を移動した。
通達文には 〈 少量は下水に流すように 〉 〈 大量の泥がでた場合はご相談下さい 〉 と書かれていた」
と伺いました。
放射能対策としての清掃を指示した、ということは、市は、その汚泥が放射能を含んでいる可能性がある、と、思っていたはずです。にもかかわらず現場には、それにふさわしいやり方、清掃前後の測定など、しかるべき方策を指示することなく、ただの清掃というレベルで事を行わせたということになります。
これが、いまに至る、後手後手の対応となってしまった大きな原因ではないでようか。
お散歩中の茶色いワンちゃんも、
白いワンちゃんも、心配そうに、市の測定を見守ります。
25日の夕方には、保護者や私の強い要望を受け、学校判断により、残土の周りにコーンを置いたり、トラロープを張ったりして、注意喚起の 緊急措置が取られる。
26日、以下のような、市の報道発表がなされる。
「 学校における放射線量測定結果と今後の方針について(2011年10月26日)
測定結果
10月25日市立鶴久保小学校(住所:不入斗町1-1)において、側溝清掃土の一部から毎時0.75マイクロシーベルトと比較的高い数値が検出されましたので、除染措置を行います。
除染方法は、土砂を土のう袋に入れ、さらに二重のビニール袋に入れて学校敷地内に埋めることとします。
今後の方針
今回高い放射線量が検出されたことから、全市立学校を対象に側溝土砂中心の放射線量測定を行い、11月中に終了する予定です。
測定の結果、毎時0.59マイクロシーベルトを超える放射線量が検出された場合には、除染を行います。
なお、除染した土砂は、土のう袋に入れ、さらに二重のビニール袋に入れたうえで、50センチの覆土を行い、学校敷地内に埋めることとします。
測定使用機器:アロカ Naiシンチレーション式サーベイメータ TCS-171 」
27日、8袋の土嚢が埋設され、
埋設地点には
標識が立てられています。
しかし、汚染基準を下回る側溝汚泥はそのままです。
こどもたちには、不入斗公園側の通用門を閉鎖して、この周りのスクールゾーンを通らないように学校側が指導、体育館側に向けては張り紙もしていますが、
道路側に向かっては、張り紙のひとつもなく、事情を知らない市民のかたたちは、相変わらず、この道を通っています。写真は、フェンスをへだてて、黒々とした側溝汚泥のすぐ横を通る市民。
このままで本当にいいのでしょうか?
そもそも、不適切な指示によって、こういうことになったのですから、市・教育委員会はその不手際の責任を取って、
除染基準値によって除染する土とそうでない土を振り分けるのではなく、不適切な側溝清掃で出た残土は一括して、校庭から回収・保管するのが、信頼回復のためにも、必要なことではないでしょうか?